(第8回)美味しいワイン講座その3

実に早いもので…
美味しいワイン講座も、今回で最終回になってしまいました。
1回目は、ワインの分類&適温などについてを、前回は、ワイン用語&代表的な品種について等を取り上げてみましたが、みなさん、いかがだったでしょうか? 
何か1つだけでも覚えて頂けたなら、とても嬉しく思います。

さて今回は、よくある疑問&質問や、ワインに良く合う食べ物の事、ワインを使ったカクテルについて等を紹介していこうと思います。
意外と簡単だったり、なるほど…と納得できるものばかりなので、是非、参照してみて下さいね。


質問1 購入したばかりのワインを、すぐに飲んではいけないのか?
答え 赤ワインの場合、避けたほうが良いと言われています。
理由は、長く瓶で熟成させた赤ワインの場合、渋味や色素成分がワインに溶けきれなくなって、『オリ』という細かい粒のようなモノが、ワインに発生するからです。
飲んだからといって特に害はありませんが、独特のザラッとした感触があり、渋味も非常に強いので、やはり、オリはワインボトルの下に沈めておき、上澄みの部分を別の瓶に移し変えて飲むのが最適、というワケです。
ちなみに、上澄みの部分を別の瓶に移し変える事をデカントと言い、瓶を揺すると沈んでいたオリが瓶中を舞って、デカントができません。
購入してきたばかりのワインは、オリが舞った状態なので、すぐに飲まない方が良いのかは…言うまでもありませんね。
ワインは震動にとても敏感な飲物です。
たとえオリがなくても、車の座席で転がるままにしたり、振り回さないコト!
  メリハリがなくなって、何だかぼやけた味わいになってしまいますので。

質問2 ワインは、横にして保存しておいた方がいいのか?
答え ワインの瓶には様々なタイプがあります。
横にする必要があるのは、コルク栓を使ったワインで、今日&明日に飲む予定がないもの、と考えましょう。
コルクは、組織が密で弾力性があることから、長期にわたるワインの熟成にはうってつけの素材ですが、乾燥すると固くなり、若干縮んでしまいます。
そうなると瓶の中に空気が入り、ワインが酸化してしまいますから、コルク本来の特性を発揮しつつ、上手くワインを保存するためには、瓶を横にしてコルクとワインを触れさせておくのが良い、となるワケです。
ちなみに…
スクリューキャップやプラスチック栓の瓶は、横にしなくても大丈夫ですし、飲み残したワインに再度コルクで栓をする場合も、横にする必要はありません。

質問3 ワインを開けている時、途中でコルクが折れたら、どの様に直すのか?
答え コルクスクリューが真っ直ぐに差し込まれていないために起きる、不幸な事故!?ですよね。 最も多いトラブルでしょう。
上記の質問2でも述べましたが、コルクは乾燥するとどんどん固くなって、非常に折れ易くなってしまうモノ。
ですから、あらかじめボトルを横にしてワインを吸わせておくことが、コルク折れを防ぐ事前策の一つです。
既にコルクが折れてしまった場合の対策法としては、瓶に半分、もしくはそれ以上のコルクが残っている場合ならば、少しでも形を留めている部分を狙って、あえて斜めにコルクスクリューを差し込み、瓶の内側に添わせる様にして引張りあげる事です。 この場合のポイントは、何度もやり直したりしないこと!
コルクがぐずぐずになるだけで、余計に良い成果は見られないハズですから。
これでもまだダメだったら…
潔くコルクを瓶の中に落とし込んで、後から茶漉しでコルク屑を漉せば良いのです。
デキャンタージュにもなるし、一石二鳥ですよ。

質問4 瓶からワインがポタポタこぼれない様、上手に注ぐには?
答え まず、ボトルの胴部分の半分より下を利き手でしっかりと持ちます。
ラベルは言わばワインの顔なので、敬意を表して!?
手で覆ってしまわないようにしたいものですね。
次に、グラスに注ぐ時に液ダレしないコツですが、注ぎ終わりに瓶を少しひねって(回して)から、自分の方へ引き寄せるのがポイントです。これはあくまでも迅速に!

質問5 1本のワインを飲みきれない場合、どうしたら良いのか?
答え 手頃な価格のワインで、明日もまた飲もうと思うのならば、コルクやキャップをシッカリ閉めて冷蔵庫で保存します。
ワインは、空気に触れると酸化してしまうので、開けた時点で、多少味や香りが下がることは否めませんが、飲めなくなるワケではありません。翌日なんて尚さら…。
そのまま飲むのに飽きたと言うのであれば、カクテルやお料理の隠し味に利用してみては如何でしょうか?
リンゴのコンフォートやシチューなど、結構使えますよ。
但し、余ったワインは1週間ぐらいで使いきるのがベスト。
長期間経ったワインでは、カクテルにしてもお料理に使っても決しておいしくはなりませんから。

質問6 ワイン持ち寄りパーティに呼ばれた場合、持参するのは何?
答え 無理をしてまで分不相応な高級ワインを買う必要はありません。
だからといって、あまりにも日常的なワインを持参するのでは、折角のパーティが台無しになる気もしますし…
参加メンバーの味の好みもあることでしょうし、 ワインショップへ行き、持ち寄りパーティに持参する旨をお店の方に相談して決めるのが一番ではないでしょうか?
あくまで一般的なワイン持ち寄りパーティの場合、種類問わず、¥3,000〜くらいのモノが主流だそうです。

質問7 ワインとチーズ、どうして良く合うようになったのか?
答え ヨーロッパ伝統の食文化を探る上で、避けて通れないのが、ワインとチーズの組み合わせ。
その理由は、チーズが古くからワインと最も相性の良い食として愛され続けてきた長い歴史があることと、お互いに非常に多くの種類があり、相性の良い組み合わせがたくさん存在するということの2点。
相性が良いとは、その組み合わせによって互いの個性がより素晴らしく、より美味しく感じさせられるものを意味します。
ですから、ワインとチーズの絶妙なコンビネーションは、互いのファンを共有しつつ、今後もなくならない“ペア”なのです。

質問8 パスタに合うワインとは、どんな種類のものか?
答え パスタに限らず、ピザやトマトソースを使ったお料理の場合、フルボディタイプより、口当たりの良い赤ワインが良いでしょう。
トマトソースの酸味とも調和しますし、軽く冷やせば尚良しでしょう。
     銘柄を挙げるとすれば、イタリアンワインの代名詞の様な『キャンティ』『ヴァルポリチェッラ』などでしょうか。
また、クリームソース系のパスタの場合は、同じ赤ワインでも、少し酸味が控えめで厚みのあるもの、シャルドネ種のワインか、甘口の白ワインでも良いでしょう。
魚介類を使用したソースを使わないパスタの場合は、辛口の白ワイン『ソアーヴェ』など最高の組み合わせです。
お分かりの通り、パスタの場合はソースの種類、材料が肉or魚かをワイン選びの目安にすると、美味しい組み合わせになる様ですね。

質問8 赤、白、スパークリングを使ったカクテルとは?
答え 赤ワインを使ったカクテル
オレンジや桃など、好きな果物の輪切りに適量の砂糖と赤ワインを一緒にピッチャーに入れて冷蔵庫で冷やします。
これが、スペインで大人気のカクテル『サングリア』です。
  ワインに果物の香りが移って、とてもフルーティなカクテルですよ。

白ワインを使ったカクテル
白ワインをソーダで割って、ライムをたっぷりと絞り入れます。
これで出来上がりの簡単カクテル『スプリッツァー』です。
食前酒としても良く合いますよ。

スパークリングワインを使ったカクテル
好きな果物をミキサーにかけて“ピューレ”にしたものをスプーン1杯程グラスに落とし、そこへワインを注ぎ入れます。
これでフレッシュなオリジナル・カクテルの出来上がりです。
ミキサーが無い場合は、果物を刻んで作ってもO.K.
マドラーでつぶしながら飲むと、それはそれで絶妙なバランスです。

以上9つのQ&A、いかがでしたでしょうか? 

特に、最後に紹介したカクテルは、これから夏に向けてピッタリの飲物です。
どれも簡単に出来ますから、御試し下さいね。
本当に…美味しいですよ!